クロマチックハーモニカとは…

クロマチック(クロマティック)は「半音階」という意味があり、ピアノでいう黒鍵の音も出すことができます。
つまり、1本のハーモニカで12音すべての音が出ますので、唱歌やフォークソング、ポピュラー、ジャズまで幅広いジャンルの曲を演奏することが出来ます。

↓動画で10Holes(ブルースハープ)や複音ハーモニカとの違いを解説しています。

クロマチックハーモニカは手軽な楽器か?!

1.持ち運びが楽
クロマチック・ハーモニカは大きめのポケットに入りますので、どこにでも持ち運ぶことができます。同じハーモニカでも、複音ハーモニカや10Holesに比べると少し大きめですが、クロマチック・ハーモニカは曲の調にあわせて楽器を持ち替える必要がないので、複数台持ち運ぶ必要は基本的にはありません。

2.初心者でも音を出しやすい
中音域の音は、特別な知識がなくとも比較的簡単に音を鳴らすことができるのではないかと思います。低音域、高音域は少しコツが必要ですが、まずとっかかりとして初心者でもすぐに音が出てくれるというのはありがたい点なのではないかと思います。

3.比較的気軽に買える価格
機種によりますが、3〜5万円程度でプロ奏者も愛用している機種を手に入れることができ、前述の通りクロマチックハーモニカは曲の調にあわせて楽器を持ち替える必要がなく1台で演奏可能です。また、最大で4オクターブ+2音という、とても広い音域を出すことができるので、そう考えると決して高くないのではないかなと思います。

4.消音器もあり、練習場所や時間を選ばない
クロマチックハーモニカは、他の管楽器などに比べ大きな音は出ません。また、消音器もあり、アコースティックの楽器でありながら比較的場所や時間を選ばず練習しやすい楽器です。
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このように、クロマチックハーモニカは比較的手軽に始められる楽器なのではないかと思います。しかし、演奏できるようになるには正しい方法で練習をする必要はあります。
一つのことを身につけるのだからそれなりの努力は必要であるということを受け入れつつ、新しいことを身につけるワクワク感も楽しみながら取り組んでいただけたらと思っています。

クロマチックハーモニカはこんな人にオススメ!

1.社会人で楽器未経験の方
お仕事やご家庭、若い方なら運動系部活一筋でやってこられた方が、かねてから興味を持っていた音楽をはじめてみたいと思われることは多いと思います。クロマチックハーモニカは、鍵盤楽器や弦楽器ほどの細かな指の動きを必要としないことや、基本的には穴番号通りに演奏できれば音感に少々自信がなくても大丈夫な点も、楽器未経験の社会人にとってはありがたいのではないかと思います。
また、現在の国内では、クロマチックハーモニカは熟年層(50歳代以上)の方が非常に多いので、社会人の方でも気後れすることなくチャレンジしやすいのではないでしょうか。

2.歌いたいけれど歌えない方
ヴォーカルに憧れているけれど歌が苦手な方や、喉の弱い方。あと、ご年齢の関係で若い頃のように歌えなくなってきたということでハーモニカをはじめられる方も多いです。ハーモニカは吹き吸いのある楽器で、楽器自体は小さいので口の中(もしくは頭蓋骨、体全体)に響かせることがとても重要です。また、発音部分が口から非常に近いため、自分自身の呼吸のように、声のように演奏することも、可能性がより広がるのではないでしょうか。

3.弦楽器、鍵盤楽器をされている方
配列などの慣れは多少必要ですが、幼少時もしくは若い頃身につけた音楽的能力があるというのはやはり強みだと思います。自分の声のように奏でてみたいと思っておられる方のセカンド楽器にも適しているのではないかと思っています。